「優れた機能なので、下塗りと上塗りの二回塗りで大丈夫です」や「下塗りをしなくても良い塗料」という外壁塗装会社は信用できないものと思った方が良いでしょう。
そしてただ三回塗るのではなく、それぞれにきちんと意味があって塗るものとなりますので、工賃を惜しまずにしっかりと三回塗ってもらうようにしましょう。中には三回塗ったふりをして二回しか塗らない悪徳業者もいるので注意してください。
ここでは下塗り、中塗り、上塗りのそれぞれの役割を確認しましょう。
1 下塗りは下地の状態、上塗り塗料によって決まる
高圧洗浄や、脆弱塗膜の剥離作業などの下地処理を終えた後に最初に塗料を塗る作業です。上から塗っていく中塗り、上塗りが、しっかりと塗装面にくっつくように、古い外壁をよみがえらせる為の塗料となります(旧膜適正と言います)。
外壁の状態によって使う下塗り塗料(下塗り材)が異なってきます。シーラー、フィーラー、プライマーなど様々な種類の下塗り材が存在します。
また、「この塗料を上塗りとして使う場合は、必ずこの塗料を下塗りとして使用してください」というように、メーカーが効果が出るようにしっかりと組み合わせを決めているものもあります。
下塗りの工程は塗りの中でも最も大事な工程です。いい加減にするとすぐに塗装が剥がれるので必ず丁寧に塗ってくれる業者にお願いしましょう。
2 中塗りは基本的に上塗りと同じ塗料を塗る
下塗り、中塗り、上塗りの三回と書きましたが、実際は下塗り、上塗り、上塗りです。中塗りと上塗りで塗るのはどちらも上塗り用塗料なのです。便宜上、一回目の上塗りを中塗り、二回目の上塗りを上塗りと言います。
塗料はむらなく、均一に塗るために、重ね塗りするのが原則です。中塗りを省いて一度に上塗りをしようとすると必ず塗りムラが出来ます。下塗り一回、上塗り一回で工事を済ませようとする業者は信用出来ない業者という事になります。
3 上塗りは中塗りと色を変えるべき?
信用に足る外壁塗装業者に任せるのであれば、どう考えても上塗りと中塗りが同じ色の方が後々に塗りむらが出にくくなります。上塗りが剥がれてきても中塗りが同じ色なので、塗りムラは出来にくいという理由ですです。
しかし、友人の紹介、近所の外壁塗装会社、知り合いの外壁塗装会社など、実績等がよくわからない外壁塗装会社に頼む場合は、中塗りをきちんとしているかどうかが分かりづらいため、注意が必要です。
4 まとめ
下塗り、中塗り、上塗りとすべて家全体に均一に塗るということは、非常に難易度が高く、ローラーで適当に塗れば良いという事はありません。
またどんな高機能な塗料でも基本的に重ね塗りすれば強度が増します。それ故、三回塗らず、上塗りを一回だけにするというような塗り方は今現在の外壁リフォーム、屋根リフォームではないことなのです