
「外壁のカビは放置しても大丈夫?」
「自身で除去できる?プロに依頼するべき?」
外壁にカビが発生してしまうことがあります。外壁のカビについてお悩みの方は、少なくないでしょう。
外壁のカビは早々に除去するのがオススメです。
なぜならば、外壁のカビを放置すると「外壁の傷み(劣化)を早める」「アレルギーなどの病気を引き起こす原因となることがある」といったデメリットやリスクがあるためです。
1.外壁に発生しているのはカビ?
「外壁に発生しているのは、本当にカビ…?」
「もしかするとカビではなく、コケか藻かも…?」
といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。
以下、外壁に発生しているカビの画像です。
[外壁に発生しているカビ]
緑色のカビ以外にも、黒カビや赤カビなどが発生することもあります。
実際のところ、外壁にカビが発生するのは非常に稀(まれ)。外壁に発生しやすいのは、コケや藻です。そのため、「カビだと思っていたら、コケや藻だった」ということは、少なくありません。
2.外壁にカビが発生する原因は?発生しやすい立地条件は?
2-1.外壁にカビが発生する原因
カビの胞子は空気中を浮遊しており、外壁に付着することもあります。
(カビの胞子が付着した)外壁が、カビに適した環境であった場合、カビの胞子は発芽して、成長。どんどん増殖していきます。
▼カビに適した環境
・直射日光が当たらない
・湿気が多い
・栄養(有機物)がある ※汚れなど
つまり、外壁が上記の環境下にあると、カビが発生(成長&増殖)する可能性大というわけです。
上記の環境が整いやすい立地条件などについて、以下2-2にて解説いたします。
※ちなみに、コケや藻は、日光があり湿気が多い環境に発生します。
2-2.カビが発生しやすい立地条件
以下のような立地にある外壁は、カビに適した環境となりやすいため、カビが発生(成長&増殖)しやすい傾向にあります。
[カビが発生しやすい外壁の立地条件]
・日当たりが悪い
北側の外壁、隣の建物に日光を遮られている外壁など
・風通しが悪い
住宅が密集している、隣の住まいとの距離が近いなどで、風通しが悪い外壁
・田んぼ・川の近くにある
・植物がまわりにある
また、カビの発生しやすさは、立地のほか、外壁の種類も関係しています。
どんな種類の外壁にカビが発生しやすいかというと、凹凸のある外壁です。外壁に凹凸があると、外壁に雨水や汚れが溜まりやすいため、カビに適した環境になりやすく、カビが発生する可能性が高まるのです。
・凹凸のある外壁
リシン、スタッコなどの吹き付け塗装が施されたモルタル外壁
リシン
スタッコ
凹凸のあるデザインのサイディング外壁
また、劣化の進行した外壁は、カビが発生しやすい傾向にあります。なぜならば、外壁は劣化が進行すると、汚れやすくなるためです。2-1でご紹介した通り、汚れなどの有機物があることでカビ発生します。
※カビは外壁以外にも、屋根や軒天、外壁のシーリング(コーキング)などに発生することも。また、雨漏りが発生している(住まい内部に雨水が浸入している)場合、住まい内部にカビが発生してしまうこともあります。
3.外壁のカビは早々に除去すべき
外壁のカビは、早々に除去することをオススメします。
なぜならば、外壁にカビが発生していると、以下のデメリットやリスクがあるためです。
・見た目が悪い
多くの場合、時間の経過とともにカビは外壁に広く増殖していきます。そのため、長く放置すればするほど外観の見た目は悪くなります。
・外壁の傷み(劣化)が早くなる
どんな外壁も時間の経過とともに、少しずつ傷んで(劣化して)いきます。外壁にカビが発生すると、この傷みの進行スピードが早まることに。場合によっては、カビが根を張り、本来の耐用年数よりも早々に外壁がダメになってしまうこともあります。
・アレルギーなどの病気の原因となることも
カビはアレルギーなどの病気を引き起こす原因となることがあります。
・長く放置すると、完全に除去するのが難しくなることも
カビは長く放置すると、カビが深く根を張るなどして、完全に除去するのが難しくなることも。そのため、カビの除去は早めに越したことはありません。