屋根カバー工法とは:塗装・葺き替えとの比較で見るメリットと注意点/外壁塗装・屋根塗装専門店浜松グラフィティー
2021.09.02 (Thu) 更新
こんにちは!
浜松市の外壁塗装・屋根塗装専門店のグラフィティーです(^^)/
そろそろ家のメンテナンスを考えていたところに、「屋根はカバー工法がいいですよ」という話を耳にしたあなた。
カバー工法ってどんなもの?
他の工事と比べてどう違うの?
と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
実はカバー工法は、「費用を抑えながらお家を長く保ちたい」とお考えの方には是非知っておいてほしい工事です。
ここでは、屋根カバー工法の基礎知識と、塗装や葺き替えと比べてどんな特徴や注意点があるのか解説します。
知識をつけて、「我が家はカバー工法にするか、それとも他のお手入れをするか」をご自身で判断できるようになりましょう。
さらに後半では、カバー工法で施工したい方向けに、おすすめの屋根材や工事の流れを紹介します。
最後により良い工事にするためのコツもお伝えしますので、是非実践してみてくださいね。
1 カバー工法とは?
屋根のカバー工法とは、元々ある屋根の上にまた新たな屋根材を重ねる工事です。
カバー工事、重ね葺き工事とも言われます。
主にスレート屋根(コロニアル)という、薄くて軽量な屋根のメンテナンスとして行われます。
※和瓦や洋瓦などは、重ね葺きすると重すぎて家に負担がかかる為、カバー工法はできません。 |
スレート屋根は経年劣化するため、築10年程度でメンテナンスが必要になります。
一般的にはメンテナンスは塗装工事で良いのですが、
塗装では対処できない劣化状態になった際や、塗装よりも長持ちさせてメンテナンス回数を減らしたい場合、カバー工事をすることが多いです。
昔は屋根は傷んだら葺き替え(屋根をすべて交換する)工事でしたが、軽量な屋根の開発により、カバー工法という新しい選択肢が生まれ、近年では良く見られる工事になりました。
続いては、塗装や葺き替え工事と比較して、カバー工法の特徴をより詳しくご紹介します。
2 塗装・葺き替えとの比較で分かるメリット
カバー工法以外には、塗装、葺き替えという工事があります。
これらと比較して、カバー工法の特徴を3つに絞ってご紹介します。
ほかの選択肢もある中で特徴を知っておけば、ご自身に最も合った工事を選択できるようになります。
やっぱりカバー工法がいいな、別の工事の方も検討した方がいいかな、という判断のためにも一つ一つ見ていきましょう。
2-1 塗装より耐久性が高い
工事種類 | 耐用年数 |
塗装 | 5~20年 |
カバー工法 | 20~40年 |
葺き替え | 20~40年 |
カバー工法で使われる屋根材は、グレードにもよりますが、20年~40年ほどの耐久性があるものが主流です。
(屋根材の種類については4章で解説します)
塗装も塗料により幅がありますが、30年40年と持つ塗料は未だ開発されていないのが現状です。
そのため、工事の回数を減らして長期的なコストパフォーマンスを良くしたい方には、カバー工法がおすすめです。
屋根は、どの工事にしても「足場」を組み立てます。
一般的な30坪2階建てのお家だと、足場代で10~20万円ほどかかりますので、足場の回数が減ればその分お得になります。
初期費用は塗装より高いですが、長期的に見たコスパを重視する方はカバーを検討してみましょう。
2-2 葺き替えより安く済む
工事種類 | 費用相場 |
塗装 | 50~70万円 |
カバー工法 | 80~150万円 |
葺き替え | 100~200万円 |
※約30坪、屋根面積80~100㎡の概算
カバー工法は、既存の屋根材をそのままに、上に新しい屋根を被せる工事です。
そのため、葺き替え工事で発生する“既存屋根材の撤去・処分”が無いため、約20~30万円ほどお安くなります。
また、工事日数も短くなる為、職人の人件費も少なくて済みます。
さらに、2000年以前に製造されたアスベスト(石綿)入り屋根材の場合、葺き替えする際は有害物質が飛散しないように配慮した工事と、専用処分費がかかります。
これもカバーであれば、飛散の心配がなく、処分費用ももちろんありません。
選べる屋根材はカバーと葺き替えではほぼ変わりがなく、耐久性も屋根が一緒なら同じため、
安くて同じ年数持つカバー工法は非常にお得です。
1回の工事費をお得にしたい、大掛かりな工事を避けたい方におすすめです。
2-3 断熱性・遮音性が高まる
工事種類 | 機能性 |
塗装 | なし(塗料により、遮熱・断熱効果が付く) |
カバー工法 | 屋根を重ねるため、断熱性・遮音性が上がる |
葺き替え | その屋根材の機能が加わる(断熱材付き屋根など) |
カバー工法は、今の屋根の上にそのまま新しい屋根を重ねます。
屋根に厚みが出るため、断熱性が高まって暖かい空気が外へ逃げにくくなったり、
遮音性が高まって外の騒音が入りにくく・室内の生活音が漏れにくくなったりします。
塗装と葺き替えは、このような効果を持つ塗料・素材をわざわざ選ばなければ、特に何か機能性が付与されることはありません。
そういった素材はグレード・金額も高いものですから、お金をかけないと機能性は得られないのです。
カバー工法は、「そのまま重ねる」という工事の特徴から得られる機能性ですので、追加費用が掛かるわけではないのでお得ですね。
屋根工事を通してより暮らしやすい家にしたい方は、ぜひカバー工法を検討してみてください。
3 塗装NG!カバー工法がおすすめ2つのパターン
一般的には、スレート屋根は塗装でメンテナンスします。
しかし時折、塗装では将来的に損をしてしまうような場合があり、その際はカバー工法をおすすめしています。
よくある事例を2つご紹介しますので、あてはまる方は、塗装は避けてカバー工法での工事をご検討くださいね。
3-1 屋根が「パミール」である
「パミール」とは、スレート屋根材の中のひとつで、製品の問題で塗装ができません。
劣化するとミルフィーユのように層状に剥がれるという特徴があり、表面に塗装をしても、屋根本体ごと剥がれてしまって塗装する意味がないためです。
■パミールの層状剥離
とりあえず塗装でいいかな…と思っても、結局剥がれてきて、工事費が全て無駄になってしまってはもったいないですよね。
雨漏れなどしていないのであれば、葺き替えるよりカバーの方がお得です。
パミールだった場合は、カバー工法をおすすめします。
3-2 屋根の割れが多い
築年数が10年を超えると、スレート屋根にひび割れが出てきます。
全体の2割以上の屋根が割れているようなら、塗装よりカバー工法をおすすめします。
なぜなら、塗装は「現状の補修・保護」であり、割れた屋根の耐久性が戻るわけではないからです。
まだ割れの少ない状態であれば、それ以上劣化しないように塗装してあげれば十分持たせることができるのですが、
既にたくさん割れていたら、屋根自体が弱っているため、塗装しても割れやすい状態のままです。
屋根の割れの量は、屋根材の種類や環境・立地によりばらつきがあるので一概には言えませんが、
15年以上メンテナンスをしていない場合は、屋根が弱っている可能性がありますので、カバーも検討に入れると良いでしょう。
☆特に割れが多い屋根材 2000年、アスベスト(石綿)の使用が禁止されて「ノンアスベスト」のスレート屋根が各メーカーから発売されました。 このノンアスベスト切り替え直後の屋根材は、割れやすいものが多くあります。(3-1で紹介したパミールもそのうちの一つです)
もし、お家の図面に下記の屋根材の名前があったら、業者に伝えて「うちはカバーにしなくて大丈夫ですか?」と、念のため聞いておきましょう。
・レサス(松下電工)
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4 カバー屋根材の種類と費用相場
さあカバー工事をしよう!と決まったら、次はどんな屋根を使うか選びましょう。
カバーで使える屋根材は、金額、機能、デザインも様々です。
ここではスレートへのカバー工事で良く使われる3種を解説します。
それぞれの特徴を知って、ご自身が一番納得する屋根を選びましょう。
4-1 シンプル好みの方におすすめ:ガルバリウム鋼板
ガルバリム鋼板とは、アルミニウム・亜鉛合金めっきの加工金属です。
ガルバ屋根、などども言います。
金属の中でもさびや腐食に強いのが特徴です。
一般的にリフォームで「金属屋根」と言うと、ガルバリウムの事を指します。
デザイン |
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単価 | 5,000~10,000円/㎡ |
耐久性 | 20~30年 |
メリット |
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デメリット |
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4-2 洋風のおしゃれな外観:アスファルトシングル
アスファルトシングル屋根とは、シート状の屋根材です。
もともと北米で長らく使われていて、柔軟性のあるゴムシートにアスファルトや石材の砂粒を圧着しています。
デザイン |
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単価 | 5,000~8,500円/㎡ |
耐久性 | 15~30年 |
メリット |
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デメリット |
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4-3 重厚感、高級感ある趣:軽量瓦
軽量瓦は、従来の和瓦(粘土瓦、陶器瓦など)の弱点である重さを解消した瓦です。
厚み、重厚感はそのままに、セメントが主成分のため、粘土を焼いた瓦よりも軽くなります。
※メーカーによっては金属製の瓦もあります。
デザイン | 重厚感があり、和風建築に非常に適している。 |
単価 | 6,000~12,000円/㎡ |
耐久性 | 20年~40年 |
メリット | 非常に耐久性が高く、メンテナンス回数が少なく済む。 |
デメリット |
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5 知らないと危険!カバー工法3つの注意点
カバー工法は塗装、葺き替えと比較してメリットがたくさんありますが、注意しなければならないこともあります。
ここを知っておかないと、工事のやり直しなど、かえって費用が掛かってしまいます。
重要なところなので、工事を検討する前に必ず押さえておきましょう。
5-1 下地まで傷んでいる場合は不可、葺き替えが必要
屋根の劣化が激しくて雨漏りを起こしていたり、屋根の下地まで湿気を帯びて傷んでいた場合は、カバー工法はできません。
なぜなら、屋根に残った水分をそのまま閉じこめてしまうことになるからです。
この場合は「葺き替え」工事をしましょう。
本当は葺き替えないといけないほど下地が傷んでいたのにカバー工事をしてしまうと、中に溜まった湿気が家を傷め、10年も経ってないのに再度葺き替え工事になる可能性もあります。
そうなっては工事費用が無駄になってしまいます。
カバー工事を検討する際は、見積もり段階での詳細な点検診断が必須です。
屋根に直接上るか、精度の良いカメラで細かく撮影して点検してもらって、適切な施工をしてもらいましょう。
5-2 屋根が重くなる
カバー工法は、新しい屋根材の分だけ重くなってしまいます。
葺き替えのように既存屋根の撤去・処分をせず、そのまま新しい屋根を被せるからです。
屋根の重さは、お家への負担をかけてしまいます。
また高いところの重さは、地震などによる建物の揺れを大きくしてしまう場合があります。
しかし、カバー工法による耐震性の心配は不要と考えてよいでしょう。
そもそもカバーが普及したのは、軽量な屋根材が開発され、耐震性の問題が解決されたからです。
スレート屋根も、上に被せる新屋根材も、どちらも軽量なため、お家の耐震基準が保てない・地震ですぐ倒れるということはありませんのでご安心ください。
ただ、もしも設計の関係などで耐震に問題があるという話が出ている建物でしたら、
念のため、工事業者か住宅メーカーに耐震診断をしてもらってから、カバー工事をすすめましょう。
5-3 雨どいの調整がいる場合がある
カバー工事をするときは、屋根の先端にある雨どい(軒とい)の位置調整が必要な場合があります。
なぜなら、カバー工事をすると屋根の位置が少し高くなるため、屋根から流れる水の位置も変わってしまうからです。
調整がないままだと、雨の時に水が直接下に落ちて、バシャバシャと音がうるさくなってしまいます。
ただ、全てのお家、全ての雨どいで調整が必要なわけではありません。
一部分だけ行えばよいお家もありますし、一切調整がいらないこともあります。
これはお家の形状と使う屋根材次第になってしまいますので、
見積を取った業者に「雨どいの調整は必要ですか?」と確認して、必要な場合はあらかじめ見積もりに入れておいてもらいましょう。
6章 屋根カバー工事の流れ
実際の屋根カバー工法の手順を、写真付でご紹介します。
どんなふうに工事が進むのか、参考にしてみてください。
★工事の流れ
|
工期はおよそ1週間です。
葺き替えと比べると、屋根材撤去の工程がないため、工期が短縮されます。
①頂上の棟板金の撤去
スレートを頂上で押さえる「棟板金(むねばんきん)」と言う部分を撤去します。
②ルーフィング(防水シート)貼り
既存の屋根材の上に、水の侵入を防ぐシートを貼っていきます。
③新しい屋根材の取り付け
新しい屋根材を、下から一枚一枚重ねて葺いていきます。
④頂上の棟板金取り付け
屋根材の最後の押さえに、新しい棟板金を設置します。
⑤完成!
(実際の工事には、上記5工程の前後で足場の組みたて・解体も入ります。)
まとめ
屋根カバー工法とは、今の屋根をそのままに新しい屋根を被せる工事です。
下地や屋根の状態を考慮さえすれば、メリットも多く、コストパフォーマンスも良い、とてもお得な工事です。
種類も色々あるので、ご予算やお好みのデザインによって選びましょう。
屋根はお家を守る“要(かなめ)”です。
今回のリフォーム工事を良いものにして、ご家族で長く安心してお住まいいただけるお家にしてくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
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